「プレゼンスキル大全」という本を購入しました。本の帯には「思考法から発想術、文章術、読書術、プレゼン術、図解術、交渉術、成功哲学まで」「古今東西の名著のエッセンスを1冊に凝縮」「3万人のビジネスパーソンからわかった最強スキルガイド」等が書かれていたので思わずに手にとってすぐに購入しました。
「はじめに」に次のように記載されておりました。
『「仕事のやり方がわからない」
若い人から、こんな言葉を聞くことがあります。(中略)しかし、一般的な仕事のやり方、たとえば思考法や文章の書き方、プレゼンテーションの仕方など、日常の仕事を支える、ベースとなるようなスキルについては、体系的に教えてもらう機会が少ないようです。
たとえば「働く業界や会社が変わっても通用する、持ち運びできるスキル」いわゆる「ポータブルスキル」がこれにあたります。これらのスキルは、会社で教わるというより、ビジネススクールやビジネス書などで、自力で学ぶものとされています。
理由は、これらの仕事をするうちに自然と身につくもので、わざわざ会社がお金を費やして教えるものとは考えられていないからかもしれません。
あるいは、雇用の流動化が一般化した昨今、せっかく教えても持ち出されてします。企業は「そなものに、お金や時間を費やすのがもったいない」と考えているかもしれません。』
ここに書かれていることは、ベッカーの人的資本理論と同じで、上記文末に「考えているかもしれません」と記載されておりますが、「そう考えている」と言ってしまっても良いと思います。
つまり、「社員教育充実!」と謳ったている企業は、一般的スキル(ポータブルスキル)の教育は行わず、企業特殊スキルの教育のみ実施するようになってしまいました。
社員教育や採用活動は「投資」という考え方が普及しております。つまり「投資は回収」しなければならないため、「回収」できなさそうなものには「投資」をしないということです。
「一般的スキル(ポータブルスキル)」は転職しても必要なスキルとなりますので、個人にて投資してくださいということです。
「ビジネススキル大全」には、とても役立ちそうなスキルが紹介されている本が40冊紹介されております。既に読んだことがある本もありますが、今後読んでいきたいと思います。
私は職業訓練での就職支援で、「資格が取得できれば再就職できる」と思っている方が多いように思えたので、数年前から、資格→ビジネススキル→ビジネスマインドではなく、ビジネスマインド→ビジネススキル→資格という図式を紹介しております。
ビジネスマインドを持っていれば、ビジネススキルや資格取得も自ずと習得できると説いております。
資格に胡坐(あぐら)をかいているだけでは、ビジネススキルもマインドも育たず、周りから認められないと思っております。
「ビジネススキル大全」で紹介されているもの大半は、私が考えている「ビジネスマインド」のように思います。マインドを持たないことには、結果を出すことができないと思います。そして結果をだすためのツールとして、パソコンスキル、ビジネスマナー、プレゼン力などの具体的なビジネススキルが必要となると思います。
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