本日は、『人工知能×ビックデータが「人事」を変える』からみていきたいと思います。
P15の冒頭に次のように書かれております。
『人間はいくらでもウソをつくことができる。』
私も小さいながら会社を経営していることから人を雇っております。良い人材を採用できることもあれば、「あ~、だまされた・・・」と思うことも・・・
さらに次のように続きます。
『採用につきまとうこうした落差を埋めるために、これまでは面接官や人事担当者の長年の経験と勘、いわゆる「人を見る目」が頼りにされてきた。しかしその目利きの正確さのほどは実際に確かめようがないし、どうしても個人主観による偏見が入ることも問題として指摘されてきた。しかし、これは人事おいて当たり前の前提条件であり、人間が関わる以上ある程度は仕方がないことだ、と考えられてきた。
そこで登場するのが人工知能(AI)とビックデータ分析の技術発達である。』
アメリカではすでに導入されているとのことです。
ゲームを通して、脳科学的視点から認知および感情面における性格を測定し、各人が自らにあったキャリアを構築する最適な企業を紹介するという人材マッチングサービスです。
こんなところにもAIとビックデータが活用されているとは、ビックリです。でも、良く考えれば自然な流れのような気もします。
その場合、キャリアコンサルタントや就労支援者はどのような支援をしていったらよいのでしょうか。
就労支援セミナーなどでは履歴書や職務経歴書の書き方を熱心にやられておりますが、表面的なもの、つまり受けが良いような言葉を羅列することだけを教えていたりしております。
私は、この表面的なテクニックは通用しないと思っており、とにかく今までの棚卸、当たり前のことでも一つ一つ丁寧に棚卸をさせております。この「当たり前」と思っていることこそが、PRできるものだと思ってもおります。
これは、AIとビックデータの採用活動が始まったとしても、通用すると思います。
なぜならば、棚卸をしっかりし、自己PRをしているため、AI等で分析した結果と一致する項目が多くなるからです。
一方、表面的なもの、「コミュニケーション能力があります」「積極的です」「リーダーシップがあります」などは、一致しない可能性があります。受けが良いように自分自身を偽ってPRするからです。
支援者は、冒頭の「人間はウソをつく」ことを助長してはいけないと思います。
この本をまだ最後まで読み切っておりませんが、いずれにしても方向性としては、このような時代がすぐにくることは間違いないと思います。
そのために、キャリアコンサルタントのありようが問われることは間違いありません。
しっかりと自己研鑽を励んで、少しでもお役にたてるように頑張りたいと思います!
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