成人学習_第140号

私どものスクールで受託実施している9月開講の職業訓練が本日から本格的にスタートしました。

初回は必ず就職支援の授業をします。まずは、職業訓練の目的から説明をし、学習面での目標と、就職活動面での目標を立ててもらいます。

とくに簿記会計のコースは、日商簿記2級の学習範囲まで実施しますので、結構大変です。そのため、ご自宅でも学習も大切であることを伝え、スケジュールの立て方なども説明します。

ここで大切なのは、職業訓練は「成人学習」であることを伝えることです。

職業訓練を受講される方は、職業訓練を「学校みたい」と昔の学校生活を楽しむような錯覚と、学校教育と同じように授業を受けることをイメージしている方が意外と多いからです。


成人学習とは、ノウルズの理論では次の4つを挙げております。


  1. 成人は自分たちが学ぶことについてその計画と評価に直接関わる必要がある(自己概念と学習への動機付け)。
  2. (失敗も含めた)経験が学習活動の基盤を提供してくれる(経験)。
  3. 成人は、自分たちの職業や暮らしに直接重要と思われるようなテーマについて学ぶことに最も興味を示す(学習へのレディネス)。
  4. 成人の学習は、学習内容中心型ではなく、問題中心型である(学習への方向付け)。


学校教育と違い、年齢がバラバラなのが職業訓練の特徴でもあります。

そこでクラスをまとめるためには、とにかく学習面と就職活動面での目指すべき共通の目標を認識させ、各々が努力する姿勢をもってもらうことだと思います。

そのためには、成人学習についての説明も必要です。

私どものスクールでは、訓練規則にこの成人学習についての説明を入れております。

そうすることにより、学ぶ習慣がつき、訓練が終わり再就職した後も、学習する習慣が身につくのです。

これが、自律型のキャリア形成になっていくのです。



キャリKobaの一日一考

キャリアコンサルタントおよび経営者でもあるKobaが本やニュース等から得られたことを書かせていただいております。

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