Big Five特性・情緒安定性_第194号

本日も「自分の価値を最大にするハーバードの心理学講義」のBig Five特性についてみていきたいと思います。

情緒安定性について次のように述べております。

『情緒安定性はパーソナリティ特性の中でも大きな研究対象であり、幸福とさまざまな面で結びついていることも指摘されています。情緒安定性と幸福度の関係は、きわめて単純です。情緒安定性が低い人は主観的な幸福度が低く、ネガティブな感情を抱きやすく、結婚や対人関係で問題が生じやすく、仕事の満足度が低く、健康状態があまりよくない傾向があることが分かっています。(中略)情緒安定性が低い人は、ほかの人なら見過ごしてしまうような小さな危険の兆候を察知し、それについて熟考する能力に優れています。(中略)ほかの人より過敏のため、不安や抑うつ、自意識過剰、感情的なもろさといった問題を抱えやすくなります。』

著者のブライアン・R・リトル氏は、上記のように述べてはいるのですが、面白い見解も持っております。情緒安定性が低いことにデメリットしかないのであれば、これらは淘汰されてしかるべきなのに、現在まで残っているのは、情緒安定性の低い人の危険への察知能力は長けており、周りに危険なことを伝えることができるからであると。


キャリKobaの一日一考

キャリアコンサルタントおよび経営者でもあるKobaが本やニュース等から得られたことを書かせていただいております。

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