本日は、「実践するドラッカー【思考編】」(ダイヤモンド社)より引用いたします。
P19~P20
「ドラッカー教授の名著「現代の経営」にある中世ヨーロッパ時代の逸話を材料に考えましょう。
ある人が工事現場の脇を通りかかり、汗を流して働いている数人の石工に「何をしているのか」と問いかけました。
一人目の人は、こう答えました。「これで食べている」と。
二人目の人は、手を休めずに答えました。「国で一番腕のいい石工の仕事をしている」と。
最後の一人は、目を輝かせて答えました。「教会を建てている」と。
「現代の経営」の逸話はここで終わっていますが、この工事現場の一番の奥には、こう答える石工がいました。「この地域の心の拠り所をつくっていると」と。
(中略)
知識労働者については、「仕事の報酬は、仕事」が最大の動機だといえます。仕事で評価を受け、より高いレベルの挑戦の機会を得ることで奮い立ち、さらなる成長が促されます。
そのために知識労働者は、常に自らなすべきことを問い、また、自ら学ぶべきことを問うのです。」(ここまで)
これを読んで私は考えました。
仕事をしていると「雑用」という言葉が出てきます。
掃除やお茶くみ、シュレッダー処理 etc.
これらを総称して「雑用」という人がいますが、そもそも雑用とは何でしょうか?
掃除をすればきれいになりますので、働く環境が良くなります。また、来客される方も気持ちが良いと思います。
また、お茶くみも社内の人に対してのみであれば、どうかなと思いますが、お客様に出すお茶は、その出し方によっては会社の質が問われます。
さらにシュレッダーは、とても大切な仕事だと思います。個人情報や機密情報が流出してしまったら大変なことになります。その処理を責任もってやる必要があります。
このようなことを一人一人が意識していけるかどうかです・・・
つまり「雑用」という考えを変え、「大切な仕事」と意識変容することが必要だと思います。「雑用ばかりで、私のやりたい仕事ができない」と考える前に、まずは目の前にあることに意義を見つけてみてはいかがでしょうか?
考えをや行動を変えると180度変わることもあります。
0コメント