本日は、迷った時にどちらを選ぶかについて「リアル・オプション」という理論を見ていきたいと思います。引用は、「ビジネススクールでは学べない世界最強の経営学」のP68~71です。
『リアル・オプションを端的に言うと、それは「不確実性が非常に高い事業環境下では、何らかの手段で投資の【柔軟性】を高めれば、事業環境下の下振れリスクを抑えつつ、上ぶれのチャンスを逃さないという発想です』
今後10年で年平均15%成長するかもしれないが、逆に平均2%成長にとどまるかもしれないという状況下において、100万ドルを設備投資するか否か?
通常であれば、リスクの高い投資はされません。
ただ、リアル・オプションでは、「もしかしたら」という考えが先に立ち、とりあえず傷口がそれほど大きくならないように、当初の計画の4割程度の投資をしてみて、様子を見るということです。
この理論はいろんな所にも応用できるのではないかと思います。
例えば、ISOを認証取得するには、それなりの費用がかかるため、二の足を踏む経営者も多いかもしれませんが、この投資が、後々の売上に少しでもつながりそうであれば、試しにやってみることも必要だと思います。
私はそういう発想で、情報セキュリティ(ISO27001)と学習サービス(ISO29990)のISOを認証取得し、安定した受託を得ております。
また、就職支援にも当てはまるように思います。
給料にこだわりすぎて(前職と同じかそれ以上)、なかなか就職できないのであれば、長期失業者になってしまい、さらに不利になってします。そうだとすれば、希望より安かったとしても、早く就職することにより、お給料を早く貰うことができる方が、良いと思います。
上記の例は、少しピントが外れているかもしれませんが、現在は、不確実な世の中のため、リアル・オプション的な考え方を日々に取り入れることは大切だと思います。
0コメント