働き方改革(雇用の流動化)_第216号

本日は、日経新聞11/19号の「働く力再興」から引用したいと思います。この記事は三菱総研チーフエコノミストの武田洋子氏へのインビュー記事になっております。


『経済の持続的な発展につなげるためには、働き方改革が欠かせない。賃金の上昇と生産性の向上が不可欠だ。政府の働き方改革にはそのための施策が盛り込まれていると考える。多様な政策を組み合わせることが重要だろう。中長期的に潜在成長率を引き上げるには、転職がしやすい労働市場に変えていく必要がある。働き方改革というと、同じ仕事に同じ賃金を払う「同一労働同一賃金」や長時間労働の是正に目が向きがちだが、雇用の流動化は非常に重要な要素と考えている。

(中略)

成果で評価される仕組みなど、能力のある人が転職に踏み切りやすい環境を整える。それが結果として企業の生産性向上にも結び付く。転職が不利にならない仕組みを整えれば、企業は能力の高い中途社員を確保しやすくなる。

(中略)

非正規労働者向けの対策としては、職業訓練の充実と就職の機会を増やす方策がカギになる。人手不足が深刻な産業に労働力を振り向けることも必要で、訓練を受けた人がそうした産業で働けるよう橋渡しすべきだ。』


成長産業への労働移動は重要だと思いますが、その成長産業へ労働移動したい人がいるかどうかとなります。

介護系やIT系の職業訓練が多いのは、そのためでありますが、その効果はどうなっているかということになります。

つまり雇用のミスマッチです。

特に介護の職業訓練の場合、有効求人倍率から考えると100%の就職率を望めるはずなのに、100%とは言わなくても90~95%はあってもよいと思うのですが、そうならないのはなぜかを考えることも大切だと思います。



キャリKobaの一日一考

キャリアコンサルタントおよび経営者でもあるKobaが本やニュース等から得られたことを書かせていただいております。

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