職業訓練指導員(講師)の6つの役割の5つ目をみていきたいと思います。
「十訂版 職業訓練における 指導の理論と実際」には、
「第5は、実際の職場とその環境を理解する役割である。」
と記載されております。
続けて、「職場が求める即戦力とはどのような能力か。訓練の修了生に企業は何を求めているのか。これが訓練の修了者像に直接結び付く。日本の企業は、OJTによって人材を育成しているといわれるが、職場に新人を育成する余裕が失われているともいわれる。つまり、職場に新人が入ってきたら、その日から一人前の仕事をしてもらいたいと考えているのである。職業訓練の修了生に対しても即戦力としての期待が高まっている。就職後短期間で職場に対応できるようにするために、訓練校で何を指導すべきなのか。その回答が、実際の職場にある。」と記載されております。
「実際の職場とその環境を理解する役割」とは、昨日も述べましたが、まさに「学習の転移」となります。訓練で学んだことが職場で応用することができなければ、その人の評価が下がってしまいます。
職業訓練は離職者を労働市場に戻すという重大な責任があります。つまり、訓練生を採用した企業から「さすがに職業訓練を受けてきただけあるな」と言っていただけることが重要であります。
私のスクールも是非そのようなお褒めの言葉をいただけるように取り組んでいきたいと思います。
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