非正社員への職業能力開発について

 本日は、明日の授業の課題図書である「非正規雇用のキャリア形成」からみていきたいと思います。

 P182に以下のように記載されております。

 「非正社員のままでもキャリア形成が可能な仕組み、すなわち十分に職業能力開発を行えて、能力の向上に見合った賃金を獲得できるよう環境作りが必要になると考えられる。」

 この本では、正社員と非正社員のOJTやOff-JTの違いを分析しており、その視点から、上記のような提言をされております。

 本来であれば、企業内において、正社員、非正社員を問わず、社員教育をすることが理想的であります。ただ、教育は投資という考えから、正社員を中心に社員教育がおこなわれてしまいます。

 それでは、非正社員の賃金上昇は望めないことにもなってしまいます。

 そこで「職業訓練」が必要になります。

 つまり、職業訓練は、いままで非正社員だった人を、再度、非正社員として就職させることは、あまり好ましくありません。

 上記の提言を、少し解釈を変えて職業訓練に結びつけてみました。

 「非正社員の方が、離職をしたときには、職業訓練を受講することにより、職業能力開発を行います。職業訓練では、各技能習得だけではなく、キャリア形成ができるようなキャリア支援および就職支援を行っております。職業訓練を受講後には、正社員として就業してもらい、将来的には、賃金の上昇が見込めます。」

 職業訓練を受託している各施設がこのような意識を持たれることにより、職業訓練の効果がさらに上がっていくものと思います。 




キャリKobaの一日一考

キャリアコンサルタントおよび経営者でもあるKobaが本やニュース等から得られたことを書かせていただいております。

0コメント

  • 1000 / 1000