本日も、岡本祐子先生の「アイデンティティ生涯発達論の射程」から引用いたします。第5章第2節は「発達的視点から見た中年期の心理臨床」というタイトルです。P164にLevinson,D.Jを引用しながら次のように述べております。
『彼は、中年期に体験される葛藤を、若さと老い、男性性と女性性、破壊と創造、愛着と分離という4つの両極性として示している。中年期の発達とは、このような両極的なものに折り合いをつけ、自己の内部に結合していくことにほかならない。』
また、P168で「ライフレビュウの重要性」を述べております。
『ライフレビュウは、人生の回想と訳され、一般的に高齢者が自分の人生を振り返り、纏めることを意味する。(中略)しかし、中年期の人々を対象にした面接においても、ライフレビュウは重要な意味を持っている。(中略)中年期のライフレビュウでは、人生半ばの過渡期にあって、これまでの人生の欠落した部分や陰になっていた自分を見直し、現実の自分のあり方、生き方の中に統合していくこと、つまり、人生後半期の生き方とアイデンティティの再構築が行われるわけである。そのプロセスの中でしばしば、未だ解決されていない課題や葛藤が意識に上り、整理されていく。中年期のライフレビュウは、このような未解決の課題や葛藤への気づきと見直しを行い、人生後半期の生き方への橋渡しをすることを狙いとしたものである。』
本日は、備忘録として。
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