職業訓練指導員(講師)に必要な資質_その2

前回に続き、職業訓練指導員(講師)に必要な5つの資質のうちの2つ目「指導能力」について見ていきたいと思います。

引用:「十訂版 職業訓練における 指導の理論と実際」P32


2.指導能力

「指導員(講師)は、知識や技能を効果的に指導する能力を持たなければならない。優秀な技術者や技能者が、必ずしも優れた指導員であるとは限らない。指導能力を有しているか否かが、技術者や技能者と指導員(講師)の決定的な違いである。」と記載されている。

スポーツ界でも良くいわれることですが、「名選手、名監督にあらず」と同じではないでしょうか。

 

続けて、指導能力の根幹について触れております。

「指導能力の根幹は3つある。第1は、何を指導すべきか(=指導項目)を見つけ出し選定する能力である。第2は、1つひとつの指導項目を分かりやすく説明する能力である。第3は、指導項目を訓練時間内に配列する能力である。」

毎回、同じことを同じように説明している講師もおりますが、離職者訓練の場合、3か月で訓練生が入れ替わりますので、その都度、変更する必要があります。

ベテラン講師になればなるほど、毎回同じ講義をしていないかチェックする必要があります。

教えることに慣れることと指導能力があることは同じでありません。

私自身も肝に銘じて取り組んでいきたいと思います。



キャリKobaの一日一考

キャリアコンサルタントおよび経営者でもあるKobaが本やニュース等から得られたことを書かせていただいております。

0コメント

  • 1000 / 1000