キャリア・サバイバル_第64号

本日は、明日の就職支援の準備を兼ねおります。

エドガー・シャインの「キャリア・アンカー」はとても有名な理論であり、私の就職支援でもお話をさせていただいております。

「事務職なら業種等にこだわりません」という方が多いのですが、本当にそうでしょうか。

職業訓練の受講者の方には、キャリアチェンジの方も少なくありません。販売業だった方が、事務職を希望する一つの理由として、規則正しい(つまり、土日休み、残業が少ない等)生活を期待していることが多いです。

そのような方が、ベンチャー企業を考えている場合はどうでしょうか。

ましてやキャリア・アンカーで「保障・安定」や「ライフスタイル」だったとしたら、どうでしょうか。

おそらくベンチャー企業に入社できたとしても、すぐに辞めてしまうのではないかと思います。なぜならば、その方の仕事に対する価値観(キャリア・アンカー)と、ベンチャー企業の風土が違うからです。

ベンチャー企業は、とにかく突っ走っていると思います。そのため、土日や残業も多いと思います。

・・・ということを、講義で話しております。


ただ、「キャリア・サバイバル」を忘れておりました(汗)

アンカーが明確になったら、希望する仕事とマッチングするか否かを決めるために、職務・役割側の要件を明らかにする必要があります。これが、職務・役割分析と職務・役割プランニングとなります。いくら自分らしい、セルフイメージにあるキャリアを追及しても、それが仕事として現実に実現できなければ、仕事として成立はしません。このように現実に実現していくことを「キャリア・サバイバル」という概念で示しております。

また、この職務・役割の中核をなすものとして、「その役割の主な利害関係者やその役割を任命する者からの期待」を挙げております。

引用文献:キャリアの心理学


現在の転職活動は、まずは書類審査を通過することです。そのためには、単なる職務の羅列ではなく、採用担当者の「期待」に応えられるように、書類を仕上げなければなりません。


明日の講義では、キャリア・サバイバルの観点からも「応募書類」に何を記載した方が良いかをしっかりと説明したいと思います。



キャリKobaの一日一考

キャリアコンサルタントおよび経営者でもあるKobaが本やニュース等から得られたことを書かせていただいております。

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